今回読んだ本「超ソロ社会」荒川和久
「超ソロ社会」を読もうとしたきっかけ
結婚に興味がないって変ですか?
まず私について。30代独身会社員。彼と一緒に暮らして6年ほど。
子供を育てたいという気持ちが今のところなく、正社員で働いているから、彼と籍を入れる必要性を感じていません。
同じような境遇の方、人に言われたことありませんか?
「なんで結婚しないの?」
私としては、特に結婚したいとも思っていないだけなのですが、「私の感覚がおかしいの?」「いつか後悔するの?」とモヤモヤしておりました。
「超ソロ社会」を読んで
そんな時に目に入ったタイトル「超ソロ社会」
説明には「2035年、日本の人口の半分が独身になる!」
単純に「独身者が増えるのか〜少数派じゃなくなるってことかな」くらいの感覚で手に取りました。
読んで感じたのは、「結婚するしないなんて気にするのやめよう」ということ。
私に大きく響いたのは以下の3つです。
結婚する、家族を持つ、が普通だったのは過去の話?
ひとつ目に、ソロ社会化はみんなの問題であること。
高度経済成長の時代、みんなが結婚していたのは、女性にとって結婚が自らの経済基盤の獲得のために必要であったから。
むしろみんな結婚していた時代の方が、歴史の中では異常。
私は何かの理由で正社員をやめるなら、結婚して扶養に入った方がいいかも?とは思いますが、今のところその必要はない。
現代の結婚を必要性で考えると、仕事がたいして好きではない私でも必要性を感じないくらいなので、仕事大好きなキャリアウーマンにとってはすでにもっと結婚の必要性は無さそう…
さらに、未婚化・非婚化に加え離婚率の上昇・配偶者の死別、結婚しても誰もがソロに戻る可能性があります。
これらによって、2037年には人口の半分が独身という国に日本はなるのだそう。
これまでの、夫婦に子供がいる家族が「大半」という世の中は終わりに近づいている。
私の結婚するのが当然なの?という感覚はおかしいわけではなさそうです。ほっ
「ソロで生きる力」とは「精神的自立」のこと
二つ目に、そんなこれからの社会で身につけるべき力が「ソロで生きる力」であるということ。
「幸福」とは結婚しているかどうか、子供がいるかどうか、という「どんな状態であるか」が大事なのではなく、どんな状態であろうと幸福を追求する行動力があるかどうかということ。
家庭や会社のみに依存するのではなく、自分で依存先を能動的に選択し、自己決定できることが「精神的自立」であるそう。
「ソロ」というのは個人のことです。
確かに、家族・夫婦になっても、それは個人、ソロの集まりのはず。
家族・夫婦という枠に支えられないと立っていられない(幸福でない)状態だと、これからのソロ化社会ではいつ立っていられなくなるかわからないということでしょうか。
ソロ充を目指すことが幸福に繋がる
ソロ社会化は避けられす、全員に関係する問題です。
そんな社会を幸福に生きていくためには、誰もが自分もソロになる可能性を知り、既婚未婚関係なく、ソロとして生きる力を身につける必要がある。
とりあえず自分の足でしっかり立て!ってことかな?
モヤモヤの正体
「結婚はいいよ、子供はかわいいよ。なんで結婚しないの?」
この会話の時私が感じていたモヤモヤ
おそらくそれは、私自身のなかにも「大半の人は結婚を選ぶ」「結婚しないは少数派」という考えがあったからだと思います。
「なんで結婚しないの?」を勝手に「幸せになりたくないの?」に変換してしまっていたのだと思います。
(結婚をおすすめしてくるお節介な人は別です。)
ソロ充を目指そう!
この本から私が学んだことは、結婚するしないなんて瑣末なこと。
結婚しても独身に戻る可能性は十分ある。そんなことより精神的自立が大切!ということ。
この本の中で結婚を勧めてくる人たちを結婚教と読んでいますが、これは私にとってまさに!と納得する考え方でした。
結婚=神!と信じる人に、違う神の存在は認められない。
この考え方に共感できる人にはおすすめの本です。
ソロとしての充実「ソロ充」、目指していきたいと思います。
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