今回読んだ本「敗者のゲーム」チャールズ・エリス
敗者のゲームって?
最近はiDeCoやNISAといった制度の広まりや、ネットで簡単にできることからか、会社員の私にとっても「投資」が身近になってきていると感じます。
私の会社でも、確定拠出年金の制度が始まり、なんとなく始めてはみたけれど、本当にこれでいいのかな?という感じ…。
よくわからないまま大切なお金を運用していていいのか?という思いから、投資についての本で有名な「敗者のゲーム」を読んでみました。
「敗者のゲームってどういう意味?」程度の知識の投資初心者の私が、この本から学んだことをまとめます。
結論は単純、実行することが大変
まずこの本は、著者が確定拠出型年金や非課税口座でどのように資産運用したらいいか悩んでいる人に向けて書いたそう。
まさに「私」!
そして私のような個人は、「自らの資産運用の目的を明確にし、インデックスファンドに長期投資する。」というのが結論だそう。
結論はたったこれだけなのですが、難しいのはこれを実行すること。
私がこれを実行するために理解しておく必要があると感じたのが以下の3つです。
投資とは敗者のゲーム
敗者のゲームとは、敗者がミスを重ねることによって決まるゲームのこと。
市場では投資のプロたちがそんな「敗者のゲーム」を戦っている。
もし私がそんなプロに勝つことを目指して「敗者のゲーム」に参加すれば…?ミスしまくってすぐ負けます。
でもなんとなく投資を始めた私が、わざわざそんなゲームに参加する必要はない。自分にとって最適な長期投資を行って成功すればいいだけ。
大切なのは感情のコントロール
株式市場には「ミスター・マーケット」と「ミスター・バリュー」という登場人物がいる。
ミスター・マーケットはいたずら好きで投資家を翻弄する。しかも精神的に不安定で気分屋。ミスター・バリューはせっせと真面目に働いて経済そのものを動かしている。
私は最終的にはミスター・バリューが勝つことを信じて、ミスター・マーケットのいたずら(一時的なマーケットの上下)に振り回されないようにする。
私の運用基本方針を設定する
「運用における誤った行動はほとんどの場合、投資家自身の目的がはっきりせず、証券市場や投資そのものについて理解が不十分であることから引き起こされる」
『なんとなくお金増えればいいな〜』と投資をしていると、株価が上がっても下がっても心が安定しません。
今は会社員で働いて、資産運用の目的が老後資金なら、資金が必要なのは20年以上先。20年は売らないと決めて運用するなら、株価の上下は気にしないで放っておける…?はず…。
ミスター・マーケットに振り回されるな!
この本を読んで確認できたことは、私は投資を仕事にしているプロではないので、敗者のゲームに参加する必要はなく、私の目的に沿った運用について考え「私の目的に沿った成功」を目指す。
よくわからないまま、「みんな始めているし」で始めていたままだと、まさにミスター・マーケットに振り回されてしまいます。
これから心を乱されずに長期投資を続けるために、この本を読んでよかったと思いました。
心を鍛える
著者のおすすめしている方法はとても単純で、これなら私にもできるのでは?という希望が持てました。
ただ、著者のいう通り、それを何十年も続けることが難しい。
お金という大切なものを何年もの期間をかけて運用するのだから、運用の基本方針を設定し、感情をコントロールすることが大切。
投資が身近になって、色々な情報にも触れやすいですが、「周りに振り回されない心」をこれから鍛えていこうと思います。
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