セネカ先生の「人生の短さについて」を読んで残業しないと決める

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今回読んだ本「人生の短さについて 他2篇(光文社古典新訳文庫)」 セネカ

残業が私にもたらす影響について考える

私は会社員です。

予定通り仕事が進まなかったとき、でも今日中にやってしまいたい仕事があるとき、長時間ではなくても、「あと少しだけ、キリのいいところまで」と残業してしまうことがあります。

「自分の自由時間が減ること」について、そんなに簡単に考えていいのか、気になったので「人生の短さについて」というこの本を読みました。

私がこの本から教えてもらった、自分の時間を軽く見ることの影響、自分の時間の大切さについてまとめます。

結論は、残業もうやめようです。

学んだこと

「人生の短さについて」は2千年前に古代ローマの哲学者セネカ先生の作品です。

責任が重い多忙な仕事についている人物に宛てて、そんな仕事さっさと辞めて、間暇な生活を送れ!と進めています。(すごい…)

一生懸命働いているのに、こんなこと言われたらちょっと喧嘩になるんじゃ…と思うほど、いかにこのままだとあなたの人生が短くなってしまうか、を語ります。

その中で、対して情熱はない仕事に週5日、日中のほとんどを費やしている私に刺さったのが以下の3つです。

人生は十分に長い、我々が人生を浪費することで短くしている

一つ目、セネカ先生曰く、有効に活用されているなら人生には十分な時間がある。

でも多忙な人は時間を浪費し、時間を無駄使いしています。これは人生を生きているとはいえないそう。

つまり残業までして頑張って働いても、その時間は人生においては浪費。その時間が長ければ長いほど、私の本当の人生は短くなっていく…

あなたの仕事は尊敬に値するが、幸福な人生をもたらしてはくれない

二つ目、仕事をいくら頑張って認められても、それが幸福な人生とは違うということ。

確かに、会社の上司をみていても、責任は重くなり、気に掛けるべきことも多くなり…

私は生活のために今の仕事をしています。(これがライフワーク!みたいな気持ちではない)

上司のような道を進んだところで、私が求めている幸福かと言われると絶対に違います。

そう考えると、なんのために自分の時間を浪費までして残業とかしているのだろう…

過去の哲人に学び、英知を求める生活をするべき

三つ目、間暇な生活をせよ!

じゃあどうやって過ごすと時間を有効に、人生を有意義に使えているのかというと、間暇な生活。

これはただの暇な生活をせよということではなく、過去の哲人に学び、英知を得るために生活せよということ。

暇な時間は英知を求めないと、それも無駄な時間になってしまします。

私が「残業してもいいか」となってしまうのは、きっと帰った後の時間を有効に使えておらず、結局浪費していたから。

私のこれまでの人生で、セネカ先生のいう有意義な時間の使い方をしたのはどのくらいなんだろう…

時間の大切さを知る

仕事を辞めて、「過去の哲人に学ぶ生活」は私にはなかなかできないですが、セネカ先生の言葉は納得できるものばかりで、これからはもっと時間を有効に、有意義に使おうと思いました。

残業して疲れて家に帰り、そのままダラダラと過ごしてしまったら、私の人生のうちその日を浪費してしまったということ。

幸福な人生をもたらしてくれないものに際限なく時間を使うのはやめて、せめて少しでも早く帰って、今回のような本を読む時間に当てたいと思います。

(今回のような本を読んでいる時間も、過去の英知を学んだことになるはず!)

「残業少しくらいいいか」だったのが、「私の人生の生きる時間を奪ってでも今日残業をする?」という感覚になりました。

残業どころか仕事も辞めたくなる(笑)

この話を読んで、生活のために今の仕事をしている私は仕事を辞めたくなりました。笑

残業もそうですが、人生100年時代という今、これからの人生をどのように過ごしていくのか、考えさせられます。

この本には、今回記事にした、表題作の「人生の短さについて」の他にも、不運への立ち向かい方について書かれているものと、心の安定について書かれているものの、合わせて3作でできています。

3作目の、「心の安定について」では、表題作のような仕事やめろ!ではなく、もっと現実的なアドバイスが載っていました。

2千年前のものとは思えない、今の生きかたのヒントをもらえる本でした。

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