今回読んだ本「科学的な適職」鈴木祐
このままでいいのか?
近年は終身雇用の崩壊や人生100年時代という言葉もよく聞きます。
特に好きなことを仕事にしたわけでもないのに、新卒で入社した会社でとりあえず10年以上働き、一度も転職を経験していない私は、このままでいいのか、漠然とした不安を感じています。
最近は慣れない業務に変わってストレスフルだったこともあり、本当はもっと向いている仕事があるのでは…好きな事で生きていく、が出来たら…と考えていました。
「科学的な適職」を読む
今の仕事が向いているとは思えなかったので、転職ためにも「適職」を教えてもらおうと思って読みました。
『私の結論』とりあえず仕事を続ける選択をした
初めに結論をお伝えすると、この本を読んでの私の結論は、今の仕事でより幸福になれるように意識して働くことが、転職よりも人生の幸福度に貢献しそうというものでした。
好きなこと、適正のあることじゃないから今の仕事に不満がある?
今の仕事を辞めるなら、次は好きな事で、適正のあることを仕事にしようと思っていました。私は手で何かを作ったりする方が好きだし、デスクワークで頭ばかりの今の仕事が向いていなくて不満があるんだろうと考えていたためです。
しかし、これは「仕事選びの大罪」として書かれています。好きなことを仕事にしても幸福度は上がりません。また、適正(強み)を元に仕事を選んでも幸福度が上がるとは限らないそうです。
他にもいくつか大罪が書かれていますが、自分の今感じている要素は、まさに関係ないものでした。
今の仕事には幸福度を高める要素がないのでは?
私の今の仕事には、幸福度を高める要素がなく、幸福を感じられていないのではないか?
幸福度を高める要素の1番目に書かれているのは「自由」裁量権のことです。数ある研究の中でも、「自由」ほど仕事の幸せを左右する要素はないそうです。私の職場はフレックスタイム制で、出勤時間も現在比較的自由です。仕事の進め方もある程度は自分で考えて決めていると感じます。
(上司にダメ出しはされますが)
幸福度を高める要素は他にも6つ書かれていますが、私の置かれている環境はそれらが全くないとは言えず、幸福度を高める要素はそれなりに揃っているようです。
幸福度を下げる要素があるのでは?
ネガティブな要素はポジティブな要素とはビジネス面では6:1で釣り合うそうです。
ということは、私の今の仕事にはそれほどのネガティブ要素があるのでは!?
幸福度を下げる要素は、
1番はワークライフバランスの崩壊
2番目には雇用の不安定さがあります。
「8大悪」として全部で8項目あります。
考えてみたのですが、これらもあまりない。
コロナでリモートワークも推奨していたり、具合が悪かったら当然ですが休めます。
まさか今の仕事を続けた方が幸福度に貢献する?
私が仕事選びで重要だと考えていたことは幸福度には関係のないことでした。
ネガティブ要素について言えば、転職した方が、雇用の不安定さなど幸福度を下げる要素に直結する可能性がありそうです。
私にとっては、いまの仕事で満足度を上げていくことが「人生の幸福」に結びつくのではないかとの考えに至ってしまいました。
残念ですが、退職届を叩きつける自分は妄想で終わりそうです。
まずは仕事の進め方などで幸福度につながる要素を作り出してみようと思います。
小さな達成感を感じられるようにするなど。
天職を見つけろ、は呪いでは?
何となく、このままこの仕事を続けていいのかなと考えていました。
今の状況は慣れない業務に変わってストレスフルだし、
一歩踏み出して、天職探しをするべきではないかと。
でも私にとって天職を見つけることが人生の目標はなく、幸福に生きることが人生の目標です。
現段階の私では、今の仕事を続ける方が人生の幸福度が高まりそうだというのが「科学的な適職」を読んで至った私の結論です。
(とはいえ嫌なことがあればまた転職だと言い出す気はしています。)
とりあえずは、感情に任せて辞めてみなくてよかったかも。
もう少し色々な本を読みながら、考えてみようと思います。
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