今回読んだ本「PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」ローレンス・レビー
このお話のおすすめポイント3つ
恥ずかしながら、ピクサーがもともとスティーブ・ジョブズの会社ということも知らなかった私。
株式公開?IPO?ふーん…程度の知識の私。
あ、ファインディング・ニモは好き。アニメーションてすごい!作ってる人ほんと尊敬する!
そんな私による、この本のおすすめポイント三つを紹介します。
読み終わってみて、タイトルにお金の話とあり、著者が最高財務責任者ということで、難しいお金系の内容か?と思って読み始めたのですが、上記のような私でも楽しめました。
著者が無理ゲーな会社の立て直しに参加することになるまで
ひとつ目は物語の始まり、著者がピクサーに参加することを決めるまで。
著者は、クリエイティブに映画を作る側の人間ではなく、最高財務責任者という管理側の人。
ピクサーに来る前にすでに誰もが羨むような地位まで上り詰めています。
当時のピクサーは事務所もパッとせず、進むべき道も見えない会社。
わざわざ先のわからないピクサーに関わるメリットはないように思います。
けれども、そんな事務所で見せられたピクサーの魔法。
最初からワクワクする展開です。
トイ・ストーリーの成功、株式の公開の緊張感
二つ目は、トイ・ストーリーの大成功という誰もが知っている話の裏側を知れるところ。
ピクサーという会社がなぜトイ・ストーリーを成功「させなければならなかった」のか。
面白い映画を作るという裏側の、会社としてのピクサーを作り上げる部分。
私は株式の公開やらIPOやらちんぷんかんぷんですが、どれほどやばいのかは著者がわかるように書いてくれています。
これから、ピクサーの映画をみるとき、「ピクサーね、トイ・ストーリーの公開のころは〜」と知ったかぶりできるようになります。
なぜか著者に感じる親近感
三つ目にはこんなすごい話を追体験したように感じられるところ。
著者はスティーブ・ジョブズが直接電話をかけて来るような人物ですが、映画の公開の際の感動している描写や、家族と映画の感想を話しているところなど、ピクサーの魔法に感動している姿が所々にあります。
私もクリエイティブな魔法にただただ感動する、魔法の使えない人なので、この著者のキラキラした眼差しにはわかる!と感じました。
また、ジョブズという無理難題をいってくる上司?に悩む姿も…
まとめ
映画作りとしての成功ではなく、会社を成功に導く話。
後書きにもありますが、まさに「事実は小説より奇なり」、物語として面白かったです。
ピクサーという会社の成功までのあれこれを物語として読むことができ、小説のようなワクワクドキドキが味わえる本でした。
コメント