「現代語訳 論語と算盤」を読み、渋沢先生の考え方を学ぶ

仕事

今回読んだ本「現代語訳 論語と算盤(ちくま新書)」渋沢栄一 守屋淳訳

渋沢栄一ってどんな人?何した人だっけ?

今年の大河ドラマであり、2024年からの1万円札、会社員であれば、一度くらい職場での話題に出るはず。

しかし、恥ずかしながら、私は大河ドラマになるまで全然知りませんでした。

今回、せめて1万円札の顔となる渋沢栄一とはどんな人だったのか知りたいという思いと、「日本実業界の父」という渋沢先生から、会社員である自分が生きていくうえで何か学べないかなという思いから、渋沢栄一の講演の口述をまとめた「現代語訳 論語と算盤」を読みました。

読んでみて、会社員の私の参考になった点をまとめます。

「論語と算盤」を読み、会社員の私に響いたこと

私の「今後の生き方」に関して参考になった内容が以下の3つです。

己を知り、身のほどを考え、相応しい志を決定する。

志を立てることは人生という建築の骨組みである。

自分の長所と短所を細かく考察し、その最も得意とするところに志を定めるのが良い。

そして一生涯を通じて、大きな志からはみ出さない範囲の中で工夫する。

人格を磨く

自分を磨くこととは、現実の中で努力と勤勉によって知恵や道徳を完璧にしていくこと。(知識だけで活用できないのではだめ!)

精神面の鍛錬に力を入れつつ、知識や見識を磨き上げていくべきだ。

素晴らしい人格をもとに正義を行い、正しい人生を歩み、その結果手にした豊かさや地位でなければ、完全な成功とは言えない。

成功と失敗は自分の体に残ったカス!

人は人としてなすべきことの達成を心がけ、自分の責任を果たして、それに満足していかなければならない。

失敗したら、「自分の叡智が及ばなかった」とあきらめる。成功したら、「知恵が上手く活かせた」どっちにしろ運命にまかせていれば良い。

自分を知ることから始めよう

渋沢先生は、実業界の人になろうと決心する以前に立てた志(武士として国政に参加する)は自分の才能に不相応な、身の程を知らないものであったから、しばしば変更を余儀なくされたと言っています。

(農民から一橋家の家臣になってフランスに行くとか、十分に大活躍で私だったらそのまま突き進みそうな気がしますが…)

私は新卒で入社した会社で10年以上勤めています。

なんとなく今まで続けることはできていますが、本当に自分の才能や性質に合っている仕事といえるのか?

そもそも自分の才能や性質についてちゃんと理解しているのか?

自分を理解したうえで、どのように自分を使えば、少しでも世の中に貢献できるのか、考えていくことが大切だと思いました。

(「孫氏の兵法」にも、有名な「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」とあります。)

まずは、己を知ることが何より大事、ここから始めていきたいと思います。

渋沢栄一小伝もあるよ!

この本の最後には、渋沢栄一小伝が書かれています。小伝とは簡単な伝記とのことですが、私としては十分で、サラッと渋沢栄一の人生について知ることができました。

この本を読んだことで、今後、会社などで話が出た時に、

「渋沢栄一は幕末の農民として生まれて、その後一橋に仕える武士になり、明治政府では官僚になり、その後たくさんの会社を設立した人ですよね。『論語』を教訓にしていて、国全体を富ましてゆきたいと考えていたので、財閥をつくらず、著書の「論語と算盤」の中では、立志の部分が私には印象にのこっていますね」

と話せるようになリました。(嘘です。こんな話し方はしません。)

働き方や生き方に色々な選択肢が出てきている今、ずっと変わらない「社会の中でどのように生きるべきか」を学ぶことができました。

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